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2018年11月23日

クリアフィル®40周年記念講演会が盛大に開催

「最新審美治療とそのエビデンス」をテーマに

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 さる11月23日(金)、三井住友銀行東館ライジング・スクエア(東京都)において、クリアフィル®40周年記念講演会(クラレノリタケデンタル株式会社、株式会社モリタ共催)が「最新審美治療とそのエビデンス」をテーマに開催された。本講演会は1978年に接着性修復材料「クリアフィルボンドシステムF」が発売され、「クリアフィル」ブランドとして40周年を迎えたことを記念し開催されたもの。

 開会後、森田晴夫氏(株式会社モリタ代表取締役社長)、有川清之氏(クラレノリタケデンタル株式会社代表取締役社長)が主催者を代表し挨拶。両氏はそれぞれの立場から日本の歯科接着技術を世に広めることになった「クリアフィル」に触れ、同製品を支えてきた研究者やユーザーにあらためて感謝の意を示した。

 引き続き、田上順次氏(医歯大理事・副学長)による講演「クリアフィルがもたらした歯科医療の変革と未来」が行われた。田上氏は、当時自身が入局した教室の総山孝雄氏(医歯大名誉教授)が確立した「歯質保存的う蝕治療法」という保存修復の新概念の紹介に始まり、日本のボンディング技術開発の歴史を紐解きながら、現在のMIに基づく歯科医療は「クリアフィル」なしに語ることはできないと強調。また、これまでの「クリアフィル」ブランドの接着強さや耐久性といった数多くの研究データを供覧するとともに、接着技術の進歩による新たな可能性についても言及し、注目を集めた。
 
 その後、田代浩史氏(静岡県開業)による講演「コンポジットレジン修復の発想転換」、高垣智博氏(医歯大大学院医歯学総合研究科助教)による講演「ユニバーサル接着システム新時代」、山崎長郎氏(日本臨床歯科医学会理事長)による講演「これからの歯科医療の未来」が行われた。それぞれの講演では、保存修復治療に関する多数の研究データや臨床例など、明日からの臨床に活かせる内容が示され盛況となった。