2020年3月26日掲載

堀会長、耳鼻咽喉科との連携実現に「感慨をもって受け止めている」とコメント

日歯、定例会見を開催

日歯、定例会見を開催
 さる3月26日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭の挨拶で堀会長は、さる24日に行われた新型コロナウイルス対応に関する医療関係団体および厚生労働省による協議会(非公開)において、診療所の立場として歯科医療・歯科口腔保健サービスの提供を控える介護施設が増えている状況を述べたうえで、長期化した場合には誤嚥性肺炎等の増加が懸念されることを進言した旨などを報告した。

 引き続いて柳川忠廣副会長より、「摂食嚥下障害診療における耳鼻咽喉科と歯科との連携」に関する提言が取りまとめられたことが報告され、高齢化が進むなか今後さらなる増加が予想される摂食嚥下障害について、歯科と耳鼻咽喉科が連携して診療を行う方針が示された。本提言は2017年からの3年間にわたって日本耳鼻咽喉科学会と日歯が話し合いを重ねてきた末の実現とあって、堀会長も「非常に感慨をもって受け止めている」と高く評価した。

 その後の記者団との質疑応答では、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって一部の診療所が休診を余儀なくされている事態を受けて、給与所得補償の拡大が検討されていることが伝えられた。

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