2008年11月30日掲載

「咬合治癒への道 ~全身・顔面頭蓋・顎骨・咬合・歯牙・歯周~」をテーマに

<b><font color='green'>筒井塾咬合療法研究会講演会開催</font></b>

<b><font color='green'>筒井塾咬合療法研究会講演会開催</font></b>
 さる11月30日(日)、日本歯科大学富士見ホール(東京都)にて、筒井塾咬合療法研究会(筒井照子会長)による講演会が多数の参加者のもと、盛大に開催された。演題・演者を以下に示す。 (1)「歯科治療と健康」(飯田光穂氏、長野県開業) (2)「咬合の回復症例 ~健康の回復~」「『歯科界』視点を変えてみましょう ~これからの展望」筒井照子氏 (3)「態癖への取り組み ~力のコーディネーターをめざして~」(横山知恵美氏、歯科衛生士・小川歯科クリニック) (4)「患者さんから学んだ五大禁忌と下顎位」(西林 滋氏、群馬県開業) (5)「咬合面形態と咬合の再構成」(増田長次郎氏、歯科技工士・株式会社カロス) (6)「力(機能)を読む ~ME機器の活用~」(倉田 豊氏、埼玉県開業)  筒井氏は、咬合治癒への道として「全身の中での顎・口腔系にかかわる力を読み、それをコントロールすることであり、病態を引き起こす原因を診査・診断し、まずはそれを取り除くことが大事」と指摘。  また、「これはからだ全体から顎・口腔を捉えるStomatology(口腔医学)としての咬合論であり、修復のための補綴学的な咬合論としてのDentistry(修復医学)は壊れたところを治すための方法論で、Stomatologyとして生体が本来もつ治癒能を引き出し、病態の原因を除去してから取り組むべきもの」と述べた。そして、「少し視点を変えれば、患者さん自身が気づいていない習慣や悪習癖を改善し、力をコントロールすることで、これまで歯科医師が見過ごしてきた患者さんのかかえるトラブルを改善することができる」と強調した。  各演者からは、筒井氏の提唱する咬合療法に基づいて実際に取り組み、成果を上げてきた症例などが紹介され、会場からは喚声があがるなど、関心の高さがうかがわれた。

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