2022年10月26日掲載

2023年3月、ドイツ・ケルンにてハイブリッド開催予定

ケルンメッセ株式会社、IDS2023記者発表会を開催

ケルンメッセ株式会社、IDS2023記者発表会を開催
 さる10月26日(水)、ハイアットセントリック銀座(東京都)において、ケルンメッセ株式会社による「IDS2023 ケルン国際デンタルショー」記者発表会が開催された。

 会見には、マルクス・ハイバッハ氏(ドイツ歯科工業会専務理事)とホルガー・レーマン氏(ドイツ歯科工業会事務局長)、マルクス・オスター氏(ケルンメッセ展示部長)が出席し、きたる2023年3月14日(火)から18日(土)の5日間、ドイツ・ケルンにて開催される第40回国際デンタルショー(IDS2023)の概要について説明がなされた。

 冒頭、ハイバッハ氏は、IDSが来年創設100周年を迎えるにあたり、「IDS100周年―歯科の未来を創る(Shaping the Dental Future)」をメインテーマに掲げて開催されることに感謝の意を示しつつ、IDSが100年にわたって歯科産業界の未来を形つくってきたことを強調。なかでも、1923年にドイツ・ベルリンの動物園で開催された第1回から1928年まで毎年開催されてきたことや、第二次世界大戦での中断を経てドイツ歯科工業会(VDDI)が設立されたことなど、IDSの変遷を時系列に紹介しながら見本市として成功に至った要因などを説明した。そして、IDS2023に注目すべき領域としてデジタルワークフローを挙げ、各社とも新製品や新技術の開発を進めているなかで、その発表の場がIDSになると期待を寄せた。

 引き続き、オスター氏はコロナ禍で開催されたIDS2021を振り返り、パンデミック下であっても対面での展示に加えハイブリッドが好評を博したことで、IDS2023につながる位置づけになったとアピール。そして、来年も引き続きハイブリッド開催を採用することを報告するとともに、現在の出展企業の申込み状況にふれ、ほぼ通常どおりの開催となる認識を示した。また、2021年に完成したホールも含めた拡張によって、各ホール階に十分な休憩スペースやケータリングスペースの確保、2019年に新設したフードコートなど、参加者が快適に過ごすことができるように準備が進められていることも説明した。

 世界最大規模といわれるデンタルショーであり、世界の歯科のトレンドを占うとされるIDS。各社のイノベーションを推進する研究開発など、今後の動向に注目したい。

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