2022年10月27日掲載

「オンライン資格確認原則義務化」と「2024年秋の健康保険証の原則廃止」の課題に言及

日歯、定例会見を開催

日歯、定例会見を開催
 さる10月27日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。

 堀会長は挨拶の中で、「オンライン資格確認原則義務化」と「2024年秋の健康保険証とマイナンバーカードの一体化(保険証の原則廃止)」の2点の課題について言及した。日歯は、オンライン資格確認に関して満60歳以上の正会員25,482名を対象に緊急アンケート調査を行い、11,840名が回答。約20%が「対応が困難」と回答した結果を受け、堀会長は「やむを得ない理由で対応できない医療機関が医療現場から締め出されるようなことや、それにより国民が不利益を被ることがあってはならない」と述べ、必要と思われる対応を整理したうえで、国に対して配慮を求める姿勢を示した。加えて「2024年秋の健康保険証とマイナンバーカードの一体化」については「オンライン資格確認原則義務化以上に課題がある」と述べ、国に要望書を提出する予定との報告がなされた。

 続いて、尾松素樹常務理事より「令和4年度日歯生涯研修セミナー」について資料をもとに報告がなされた。本セミナーは「会員が国民に最良の歯科医療を適切に提供するための知識と技術の研修」を目的に行われており、これまで7地区10か所に講師が赴き生涯研修セミナーを実施してきたが、近年のオンライン形式による講演会の普及を受け、令和4年度より日歯から各講演会を会員個人へリアルタイム配信する形式が採用された。本年度の全4回の講演会うち2回が開催され、すでに前年度の参加者総数と同等の水準に達していることから、「本形式の採用で多くの会員の先生に受講いただけている。これからもトラブルがないように続けていきたい」と評価した。

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