2023年7月27日掲載

キャッシュレス決済推進タスクチームを設置

日歯、定例会見を開催

日歯、定例会見を開催
 さる7月27日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭、高橋氏は挨拶のなかで「令和6年秋の健康保険証とマイナンバーカードの一体化(保険証の原則廃止)」の現状について言及。DXを推進するにあたり、円滑な診療を行うのに十分な情報の開示がなされないまま進められている状況を危惧するとともに、現場の医療機関に混乱が起こらぬよう、国に対策を要望する旨が述べられた。また、公共料金や物資の高騰のみならず医療廃棄物の処理にかかる費用についても高騰していることにふれ、国の定める公定価格で歯科医療を提供している以上、診療点数に価格転嫁することができないことを強調。そして、来年に控える診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬の同時改定(トリプル改定)において、三師会(日本医師会、日歯、日本薬剤師会)と連携し、必要財源の確保を強く求める意向を示した。

 次に、瀬古口精良専務理事より、歯科医療機関におけるキャッシュレス決済の活用状況の調査や今後の推進に向けた対応の検討を目的に、キャッシュレス決済推進タスクチームが設置されたことが報告された。第1回の会議は7月19日に行われ、キャッシュレス決済の導入状況の調査の他、会員に対するアンケート調査や一般国民に対しても歯科医院におけるキャッシュレス決済の認識についてインタビューを行うことが検討事項として挙げられた。なお、今後の進捗については適宜情報共有されることが説明された。また、6月29日からの大雨による会員被災状況が資料をもとに述べられ、7月10日付けにて令和5年7月大雨等災害対策本部を設置したことがあわせて報告された。以下、キャッシュレス決済推進タスクチームメンバーを示す(敬称略)。

【委員】(敬称略)
役員:高橋英登(会長)、蓮池芳浩、藤田一雄、林 正純(ともに副会長)、瀬古口精良(専務理事)、寺島多実子、伊藤明彦(ともに常務理事)、福士賢治(理事)
シンクタンク:田口円裕、青木 仁(ともに嘱託)

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