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2011年4月2日

第2回日本歯科CAD/CAM学会学術大会開催

 さる4月2日(土)から3日(日)にかけ、日歯大生命歯学部富士見ホール(東京都)において、「第2回日本歯科CAD/CAM学会学術大会」(日本歯科CAD/CAM学会主催、新谷明喜大会長、宮崎 隆会長)が開催された。昨年設立された本学会は、近年発展著しい歯科用CAD/CAMシステム、および歯科医療のデジタル化全般(Digital Dentistry)に関する調査・研究を産学連携のもとで行い、安全・良質な歯科医療を提供することを目的としている。会場には200名以上が参集し、出展メーカーも多数みられる盛会となった。

 第2回の学術大会となった今回は日歯大を主管校とし、「CAD/CAM医療イノベーション」をメインテーマに行われた。初日の会場ではまず、新谷氏が「CAD/CAMによる補綴治療イノベーション」と題して大会長講演を行い、その後阿曽敏正氏(ASOインターナショナル)、十河基文氏(阪大歯学部/アイキャット)、水口俊介氏(医歯大医歯学総合研究科全部総義歯補綴学分野)の3氏が「臨床講演 コンピュータ支援による診査・診断および治療」のテーマのもと講演した。その後、「シンポジウム1 デジタル審美歯科のイノベーション」として末瀬一彦氏(大歯大歯科技工学校校長)、岩田健男氏(東京都開業)、松浦賢治氏(ケン.デンタリックス)の3氏が講演した。

 また2日目には、「シンポジウム2 CAD/CAM技工の最前線」として山下恒彦氏(デンテックインターナショナル)、中村隆志氏(阪大歯学部歯科補綴学第一教室)、宮崎真至氏(日大歯学部歯科保存学 I 講座)の3氏が講演し、引き続き「特別講演 コンピュータ支援による歯科医学教育への提言」として槇 宏太郎氏(昭和大歯学部歯科矯正学講座)が講演。その後広田一男氏(ジーシー)が「トピックス」として先般ドイツで行われた「International Dental Show 2011」の模様を報告。さらに午後からは、賛助会員6社による自社製品プレゼンテーションに引き続き、「シンポジウム3 セラミッククラウン・ブリッジの技工と臨床」として三浦宏之氏(医歯大医歯学総合研究科摂食機能保存学分野)、山田和伸氏(カスプデンタルサプライ)、陸 誠氏(コアデンタルラボ横浜)の3氏が講演し、閉幕となった。なお、来年度は主管校を医歯大とし、医歯大M&Dタワー(東京都)にて開催予定とのこと。

 昨年の設立記念講演会から1年あまりが経過したが、CAD/CAMおよびComputer Dentistryの進化は非常に速く、昨年はさほど大きく採り上げられることのなかった口腔内光学印象法およびその装置に関する話題が多くの演者からきわめて現実味をもって語られた点が印象的であった。また、コンピュータ画面上でスタディモデルの咬合器付着・ハンドリングを行うシステムも紹介されはじめ、こちらも昨年の段階では聞かれなかった内容である。「気づけば、今までの写真のプリント屋さんがほとんどなくなっていた。歯科界でもデジタル化によって同じようなことが起こるかもしれない」(懇親会での挨拶にて、坂 清子氏〔ノリタケデンタルサプライ顧問〕)。この言葉が現実となる時代は案外早く到来するのかもしれない。