目次
自叙伝らしくなく
―― 誰か故郷を想はざる
誰か故郷を想はざる(抄)
汽笛/嘔吐/羊水/誰でせう/排泄/庭/へっぺ/聖女/神/空襲/玉音放送/蝉/草
野球/アイラブ・ヤンキー/西部劇/死/東京/あの日の船はもう来ない/桂馬/自慰
/晩年/かくれんぼ/見世物/美空ひばり/ボクシング/十七音/規律/春画/わが町
/戦争論/希望
消しゴム
ねずみの心は、ねずみいろ/センチメンタル・ジャーニー/イエロー・ニグロだった頃
/中村一郎の自殺/血は立ったまま眠っていた/岸上大作の場合/Qはねずみのマーク
/壁に、頭を/黙示録/まぼろしの同人誌「極」/鬼子母神/時には母のない子のよう
に/家族あわせ/偶然について/淋しいアメリカ人/長靴をはいた男/錆びたナイフの
記述/酒場のカウンターの荒野/劇場へ/夢と影、一つの暮方
山河ありき
故郷/わが故郷/青森と私/童謡/影絵/にせ絵葉書/手相直し/口寄せ/螢火抄
競馬への望郷
――旅路の果て
モンタヴァル一家の血の呪いについて
男の敵
――ジョン・フォードの映画を思い出しながら
二分三〇秒の賭博
逃亡一代キーストン
泳ぐ馬
さかさま英雄伝
セルバンテス
イソップ
ダーウィン
ヒットラー
クラウゼヴィッツ
カフカ
リルケ
カミュ
さかさま童話論
アンデルセンの「はだかの王様」はすごい肉体美だった
「母をたずねて三千里」は遠すぎる
ウィリアム・テルの二本目の矢の行方
青春論
――家出のすすめ
Beat,Beat,Beat!/母恋春歌調/お母さんの死体の始末/子守唄は嘘つき/棺桶が歌っ
ている/『人形の家』の家出人/サザエさんの性生活/持たずに持つこと/カタツムリ
の家出/行きあたりばったりで跳べ/家出論
自立のすすめ
醒めて、怒れ!/憎い憎いブルース/JAPANOLOGY/「わたしは誰ですか?」/暁に
/コーヒーのにがい理由/涙ぐむジル/髭のあとさき/ある日、突然に/自由だ、助け
てくれ
書を捨てよ、町へ出よう
書を捨てよ、町へ出よう/『西洋の没落『/ほんとうの教育者/幸福/私は地理が好き
だった/月光仮面/誰が力石を殺したか/戦後/多羅尾伴内はなぜ片眼をかくしたか
幸福論
マッチ箱の中のロビンソン・クルーソー
肉体
演技
出会い
性
偶然
歴史
おさらばの周辺部
犯罪の政治学
猫の政治学
希望という病気
――東京大学論
想像力だけが権力を奪い得る
――森恒夫論
目に見えず、名前もなく
――岡本公三論
藁の天皇
戦争論
――アガメムノンの暮方
解説 寺山節考 齋藤慎爾