日本の名煎茶器一覧
[編著]
佐々木一高
B5判変型 / 284ページ(掲載作品190点)
2016-01-20 発売
ISBN:978-4-7812-0477-2
定価 8,360円(税込)
(本体 7,600円+税10%)
クイントコード:60440
江戸末期から陶工たちが育んだ多様な名煎茶器の「用」を超えた「美」の世界
いわゆる文人煎茶は、江戸末期から明治にかけて、池大雅、田能村竹田、頼山陽その他多数の文人たちによって広められ、陶工たちにも多大な影響を与えた。
日本の茶器を集めるうちに気づいたことであるが、これら雑器は機械的に職人が作り出したというより、特別な思い入れを込めた作品として作り出されるように変貌してきたのではないだろうか。雑器に求められる「用」の特長を突き抜けて、芸術性の希求が職人の間に広がったようである。今回、本写真集においては、文人に触発された陶工たちの作品をできる限り集めて、その技を堪能できないものかという思いの下に編集した。