目次
ケース
序
訳者のことば
謝辞
イントロダクション
第1部 倫理問題:理論と原則
第1章 歯科医療における倫理の概念
社会および医学の影響
歯科医師は倫理的問題をどう捉えているか
歯科医師の直面する倫理的問題
臨床歯科医療倫理における価値
第2章 基本的な倫理学的理論
道徳性の意味
倫理の基礎となりうるもの
規範倫理学的理論の選択肢
第3章 倫理原則
自律性
無危害
善行
正義
その他の倫理原則
第4章 倫理問題解決のためのフォーマット
倫理的意志決定のためのプロトコル
疑り深い歯科医師のケース分析
第2部 歯科医療倫理における一般的原則
第5章 善を為すことと、危害を避けること
利益と害悪の関連
歯科的善とみなされるのは何か
歯科的善と全体としての善との対立
患者以外の人を益する義務
患者の福利と総体的福利の対立
第6章 自律とインフォームド・コンセント
重要概念
同意と能力ある患者
自律的選択と能力を欠いた患者
医療提供者の自律
第7章 患者に正直に接する
あからさまな嘘
誤解を招く情報開示と限定的な情報開示
第8章 誠実性:信頼義務と守秘義務
患者に対する義務は何か
同僚への忠誠
第9章 歯科医療における正義
マクロ配分:社会的レベルにおける歯科的利益の配分
ミクロ配分:歯科医院における歯科医療資源の配分
第3部 特殊な問題に関するケーススタディ
第10章 歯学部における倫理問題
大学生活における道徳性
外来患者の福利を守る
歯学部行政の倫理
第11章 第三者による資金提供の倫理問題
処置の有益性についての論争
最低限の利益はあるが、高価なケアをめぐる論争
価値はあるが、保険から除外されたケアをめぐる論争
保険業者-歯科医師間の会計処理の倫理
第12章 歯学研究における倫理的ディレンマ
利益はリスクを正当化するか
研究におけるインフォームド・コンセント
被験者に対する報酬と研究資金の提供
研究の実施における倫理
研究被験者に対する義務は何か
第13章 歯科医療におけるHIV問題
治療義務
患者がHIVに感染していることの開示
HIVに感染した歯科医師および歯学生
HIV感染患者に関する臨床的決定
HIV感染患者ケアのコストをめぐる倫理
第14章 能力を欠いた専門家、不正直な専門家、能力の低下した専門家
能力を欠いた歯科診療
詐欺まがいの診療、不正直な診療、違法な診療
能力の低下した歯科医師
付録 医療倫理規約
ヒポクラテスの誓い
アメリカ医師会 医療倫理原則
アメリカ歯科医師会 「倫理原則と専門職の行為規約」
用語集
索引
著者について