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  • PRD YEARBOOK 2021
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    PRD YEARBOOK 2021

    軟組織の採取と移植
    著者: [主席編集] 岩田健男 [主席編集] 山崎長郎 [主席編集] 和泉雄一
    A4判変型 / 208ページ / 2021-08-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0827-5
    定価 7,480円(本体 6,800円+税10%)
    クイントコード:17910
    モリタコード:208040794
    軟組織の採取・移植、世界最新テクニック&マテリアルを大特集! 世界の最先端がここに
    2020年英語版PRDに掲載された87編のなかから、12名の著名編集委員が精査した「ペリオ」「補綴」「外科」「インプラント」「新材料・テクニック」分野の注目10論文を全文翻訳掲載。今年のPRDは、予知性の高さや患者リスクを考慮した外科的侵襲の少ない軟組織の採取・移植関連の最新テクニックが多数を占めた。さらに国内の臨床家3名には「世界最新テクニック&マテリアル・プロダクト」と題し、今注目の術式や最新製品を特集した。

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評者:瀧野裕行(京都府・タキノ歯科医院)

 1981年創刊の「The International Journal of Periodontics & Restorative Dentistry」(以下,PRD)は,歯周病,補綴,外科,インプラント,材料学等の分野を網羅した多くの論文を掲載し,歯科治療における最新トレンドがよく把握できる内容である.しかし,日々歯科治療に追われるわれわれ臨床家が,この情報過多の時代にすべての情報を取捨選択することは困難なため,2016年より『PRD YEARBOOK』は年次形式で発行されている.
 今回,『PRD YEARBOOK 2021』では軟組織の採取と移植にフォーカスをあてている.歯肉退縮にはMaynardの分類やMillerの分類などは広く知られており, 最近ではCairoの分類が報告された.根面被覆術を行ったことのない若手ドクターにも歯肉退縮の分類から軟組織の採取,トリミング,縫合などが動画と写真でわかりやすく学べる.
 また下顎前歯は歯肉退縮の好発部位であるが歯肉が薄いことが多く,根面の豊隆や歯槽骨の陥凹があると,トンネリング形成が困難になることが多い.そして歯冠側移動量を増やすためには垂直減張切開を入れることが必要になるが,審美面への配慮が必要不可欠である.「パピラアクセストンネルテクニック」はトンネル形成における穿孔やフラップの壊死などのリスクを下げるためにAllenによって考案された術式である.フラップの張力をコントロールし,移植片を非可動的に安定させ,乳頭部の壊死を抑えるよう考えられ ており,下顎の複数歯に及ぶ歯肉退縮には適している術式だといえる.
 また近年,自家組織移植だけではなく異種コラーゲンマトリックスを併用したケースレポートも報告されるようになってきた.通常,遊離歯肉移植術は上顎の口蓋側からドナーを採取するため,術野が2 か所に及んでしまうことに加えて解剖学的な形態も考慮しないといけない.このスプリットグラフトのUrbanの論文はPRD2020でも掲載されているが,2021年のケースレポートでは術野近心または遠心から角化歯肉を採取するところが新しい試みである.術野に近くの歯肉を移植するこの術式は,侵襲が1 か所になることや異種コラーゲンマトリックスを併用することで術後の違和感が少ないことも報告されており非常に興味深い.
 根面被覆術で,Zucchelliはトンネルテクニックとバイラミナテクニックの有意性や,歯間乳頭の大きさや退縮度合いにおける根面被覆の成功率,捻転歯における根面被覆の被覆位置の予測をエビデンスと術者の臨床的実感を含めて解説している.
 PRDは厳選された世界の著名な歯科医師の論文を日本のトップランナーの解説付きで読める点が他の書籍にはない長所だと言える.本書の発刊を心待ちにした者として嬉しく思うと同時に, ぜひこの機会にPRDという世界基準に触れるために本書を手にとりワンランク上のステージでの治療を目指してもらいたい.

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