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  • MRONJのリスクがある患者の歯科治療を行う時に読む本
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    MRONJのリスクがある患者の歯科治療を行う時に読む本

    Q&Aでわかる現在の臨床対応と患者説明,医科歯科連携
    著者: [著] 黒嶋伸一郎 [著] 澤瀬 隆 [著] 米田俊之
    A4判変型 / 72ページ / 2022-04-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0869-5
    定価 5,500円(本体 5,000円+税10%)
    クイントコード:18290
    モリタコード:208040836
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    MRONJに関する多くの疑問に最新のエビデンスとともに答えます!
    昨今問題となっているMRONJ(薬剤関連顎骨壊死)。本書では、歯科治療を行ううえで知っておくべきMRONJの症状やリスク因子、有病率と診断法などの基礎から、「治療前・中・後に骨吸収抑制薬の休薬はすべき?」「抜歯はしてよいか否か?」「新型コロナウイルス感染症の治療薬はMRONJと関係がありますか?」など多くのクリニカルクエスチョンに対して最新のエビデンスに基づき解説。MRONJを知るための決定版ともいえる。

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評者:丸尾勝一郎(東京都・三軒茶屋・恵比寿マルオ歯科)

 高齢化の進む日本では,歯科医院来院患者もまた,年々高齢化している.その高齢患者がなんらかの薬剤を服用している確率は非常に高く,そのなかには歯科治療において重篤な副作用を呈するものが含まれる.
 それらの副作用のなかで,可能な限り未然に防ぎたい疾患の1つが顎骨壊死ではないだろうか.顎骨壊死は,一度発症すると個人の歯科医院レベルで対応するのが非常に困難で,大学病院に紹介せざるをえない.しかし,明確な治療方法が確立されていないため,重篤な場合,患者の身体的な負担は非常に大きくなる.
 そんな厄介な歯科治療による顎骨壊死について, われわれ開業医が知っておきたい情報がつまった,格好の1冊が上梓された.それが本書である.
 ひと昔前,顎骨壊死といえば骨粗鬆症薬であるビスホスホネート製剤(BP製剤)の服用に起因するビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死,いわゆるBRONJであった. しかし現在では,顎骨壊死を惹起させる可能性がある薬剤はBP製剤だけではなく,デノスマブに代表される血管新生阻害薬など“さまざまな薬剤”が報告されている.そのため,その総称はBRONJからMRONJ(Medication-related osteonecrosis of the jawの略)へと変わった.本書ではまず,このことが詳細に解説されている.そしてその“さまざまな薬剤”のなかには,われわれ歯科医師が見過ごしてしまうような薬剤が含まれていることを,本書を読まれて意外に思われるかもしれない.
 本書第1 章は,このようなわれわれ開業医がMRONJについて知っておくべき卑近な疑問が,18問からなるQ&A方式で,最新の科学的情報と知見を基にわかりやすく解説されている. 具体的には,MRONJの定義, 発症リスクのある原因薬剤,発症頻度,診断,リスク因子,休薬の可否, さらに抜歯, インプラント治療ほかの一般歯科治療とMRONJとの関連性, その治療の是非,対処法などである.第2章は新型コロナウイルス感染症治療薬とMRONJとの関連性, 医科との医療連携や医科側のMRONJの捉え方,さらに歯科治療を行う患者に対するMRONJの説明例などが, 臨床現場でそのまま使えるように,提示されている.
 本書は全72ページの薄い本で,その第1章のほとんどは2~4ページ程度(最大7ページ),第2章はすべて見開き2ページの項で構成されている. しかし, 情報不足ということはまったくなく, むしろ開業医に本当に必要なMRONJの情報だけが選りすぐられていると感じる.MRONJはまだ未解明の部分も多いと聞くが,現時点で開業医が知っておくべき知識のすべてが,本書1冊に凝縮されているといっても過言ではない.私も執筆に携わることがあるが,本書のように読者目線で情報を絞り,必要最小限にして必要十分に書を纏め上げることは実は容易ではない.著者の方々に脱帽である.

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