歯科医師と歯科技工士がともに読むデジタルエイジの補綴専門誌
ジルコニアの進化、保険診療におけるCAD/CAM 冠の導入、そして口腔内スキャナーのますますの普及など、昨今の補綴・修復治療をめぐる情勢はデジタル技術への依存度を時とともに高めている。そこで「QDT」では、キャッチフレーズを「歯科医師と歯科技工士がともに読むデジタルエイジの補綴専門誌」と定め、補綴×デジタルの関連情報をキャッチアップ。もちろん、先達によって培われてきた歯科技工技術や補綴治療の要諦についても重視。重鎮から気鋭までの著者陣を擁し、補綴の今を描き出す。
月刊、年12冊
1部定価:2,200円(本体 2,000円+税10%)
MASTERPIECE
調和を求めて -Vol.2-
野平勇人
Guest Editorial
第123回 日本デジタル歯科学会の日本歯科医学会認定分科会加盟によせて
末瀬一彦
Feature article #1
なぜ、部分床義歯は患者に評価されにくいのか?
無調整で解き放つ部分床義歯の力(前編)
黒松慎司/監修:中村健太郎
リレー連載 補綴設計『今ならこうする』
ー変わりゆく材料・コンセプト・ニーズの中で、各時点での「最善」を考えるー
第5回 インプラント長期症例が示す臨床像を振り返って(中編)
普光江 洋/症例提供:細山 愃
Feature article #2
Neck profileから考察する
インプラント補綴形態
後編:プロビジョナルレストレーションによる軟組織のコントロール
新井達哉/上原芳樹/イラスト担当:渡部美咲希
インタビューと症例から探る若手臨床家のラーニングカーブ step ahead
No.148 小林祐二
連載 Road to Modelless
モデルレス時代に向けてデジタル機器を使いこなすために
第20回 ネスティングで押さえておきたいポイント(前編)
藤松 剛
連載 RBFDPs
カンチレバー接着ブリッジ成功のためのワンポイントアドバイス
第14回
第3章 ジルコニアカンチレバー接着ブリッジの基礎知識を再考する
第2節 今さら聞けない、間違いやすいカンチレバー接着ブリッジのいろは(前編)
大川友成
連載 やってみよう院内勉強会!
第5回 プレゼンテーションの種類 ②「経過報告」の場合
杉山冠楠/矢ケ崎隆信
隔月連載 キーワードから考える
デジタルデンティストリー関連装置・材料の選びかた
第3回 バーチャル咬合器編
阿部俊之/コラム:末松隆久
連載 開業奮闘記 さすらいのラボ経営と燃え盛る技工士魂
第17回 石膏カービングから得られるもの(後編)
村田彰弘
QUINTESSENZ ZAHNTECHNIK QZ DIGEST
2021, 11 岡部和幸
連載 マイ・カタログ 2021 for Digital Age
第13回 装着材料(接着性レジンセメント)/前処理材編(後編)
大橋 桂/星 憲幸/木本克彦
Topics & Information
Quint Dental Gate Topics Ranking
News & Topics
藤原芳生氏・ベトナムと日本国内講演(静岡歯科技工学術大会、日本臨床歯科CAD/CAM学会)の衝撃 國武政之
New Products Outlook
Meetings
Next Issue/From Editors
MASTERPIECE
鈴木 淳
Feature article #1
なぜ、部分床義歯は患者に評価されにくいのか?
ー無調整で解き放つ部分床義歯の力ー(後編)
黒松慎司/監修:中村健太郎
前編では、「なぜ、部分床義歯は患者に評価されにくいのか」という問いに対し、2 億以上の欠損パターンに対応することの難しさ、歯根膜と粘膜による複雑な負担様式、そして無計画な補綴治療の弊害を挙げ、その上で文献と臨床例を示しながら補綴診断のポイントと診断用義歯設計のポイントについて示した。また、「維持」「支持」「把持」という用語に対する歯科医師と歯科技工士の間にある認識の違いについても問題提起を行い、さらに咀嚼機能の回復におけるキーワードとなる「主機能部位」についても詳説した。後編ではこれを踏まえ、前編では診断までを示した「症例1」を中心にして、実際の技工操作、補綴治療の結果、そして補綴治療におけるチームアプローチについて詳しく触れていく予定である。
Feature article #2
モノリシックジルコニアクラウンにおける
グレーズ材の選択基準
鈴木 淳
以前のモノリシック修復ではプレスセラミックスが主流であったが、現在ではグラデーションディスクを用いたジルコニアモノリシック修復装置の選択頻度が高まっている。モノリシック修復においては最終的にグレーズ処理を行うことも多いが、材料の反射率が異なるためにプレスセラミックスと同様の感覚でグレーズ材を選択すると明度が高くなりすぎて白浮きなどが起きてしまう可能性がある。そのため、モノリシックジルコニアクラウンに対してグレーズ処理を行う場合には、プレスセラミックスとは異なるアプローチが必要になってくる。そこで今回は、ジルコニアモノリシッククラウンに対してグレーズ材が及ぼす影響と選択基準について検証と考察をしていただく。
※内容は変更になることがあります