学会|2026年10月19日掲載

「初志貫徹」をメインテーマに約2,200名が参集

第69回秋季日本歯周病学会学術大会開催

第69回秋季日本歯周病学会学術大会開催

 さる10月16日(金)、17日(土)の両日、広島国際会議場(広島県)において、第69回秋季日本歯周病学会学術大会(水野智仁大会長、吉成伸夫理事長)が「初志貫徹」をテーマに開催され、約2,200名が参加した。

 本大会では2日間にわたり、特別講演、日本歯科医学会会長講演、シンポジウム、リグロス®10周年記念シンポジウム、教育講演、口演発表、ポスター発表、ランチョンセミナーなど、充実したプログラムが組まれた。

 1日目に行われたシンポジウム1「侵襲性歯周炎」では、3名の演者が登壇。山口 哲氏(大阪大学大学院歯学研究科AI研究ユニット)は本学会による侵襲性歯周炎スクリーニング表にて典型的な侵襲性歯周炎症例の基準が「16点以上」とされている点をふまえて、この基準の妥当性についてAIを用いてデータ解析した過程、結果を共有した。藤原千春氏(大阪大学歯学部附属病院口腔治療・歯周科)は侵襲性歯周炎に関して、これまで同大学で進めてきたゲノム解析の取り組みおよび日本歯周病学会ワーキンググループにおける全国多施設共同研究の成果として、疾患関連遺伝子を同定した結果について報告した。吉本哲也氏(広島大学病院口腔先端治療開発学〔口腔検査センター〕)はmonocyte to macrophage differentiation-associated 2(MMD2)遺伝子の変異が好中球の走行性障害を起こす結果、宿主防御機構を破綻させ、侵襲性歯周炎の発症に関与する可能性について示した。

 2日目に行われた歯科衛生士シンポジウム「根分岐部病変における歯周治療を再考する-診断から長期管理まで-」では、3名の演者が登壇。加藤雄大氏(福岡県開業)は、根分岐部病変の評価は骨欠損が何mmなのかを見るだけでなく、三次元的に捉えることが重要であると強調。そのうえで、ルートトランクの長さや根分岐部入口までの深さ、根面の陥凹、根の離開度などの根の解剖学的形態をふまえて治療の難易度を見極める手法を披露した。次に、相見礼子氏(歯科衛生士、石田歯科矯正歯科クリニック/広島大学歯学部歯科衛生士教育研修センター)は根分岐部病変に対するインスツルメンテーションについて、症例をもとにアニメーションや動画も交えて示すとともに、1つひとつの判断の根拠を考える臨床推論の重要性を提示した。最後に、下田裕子氏(歯科衛生士、水上歯科クリニック)は根分岐部病変の長期管理について、非外科的治療、切除療法、歯周組織再生療法といった異なる治療法別に経過を示し、歯科衛生士としての視点や介入について解説した。

 なお、本大会の内容は、オンデマンド配信にて2026年11月17日(火)~12月16日(水)に配信される予定である。

 次回、第70回春季日本歯周病学会学術大会は、きたる2027年5月21日(金)、22日(土)の両日、ベルサール羽田空港、コングレスクエア羽田(東京都)において、小牧基浩大会長(神奈川歯科大学)のもと開催予定。

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