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アデノシンディアミナーゼ

【読み】
あでのしんでぃあみなーぜ
【英語】
adenosine deaminase、ADA
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】ADAはpurine代謝に関与する酵素で、脾臓、リンパ節に活性が高く、血清、胸水中には少量存在するに過ぎない。肝、血液、腎および免疫疾患の際測定されている。
【検査法】アデノシンはADAの作用により、イノシンとアンモニアに分解される。このアンモニアは、補酵素NADPH(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸還元型)とGLDH(グルタミン酸脱水素酵素)の存在下でa-ケトグルタール酸(a-KG)と反応し、グルタミン酸を生じる。その際、アンモニアと等モルのNADPHが消費されるため、このNADPHの減少速度を測定して活性を求める。なお、内因性アンモニアはあらかじめ、NADPH、GLDHの存在下a-KGと反応し消去される。
【正常値】18.1(7.8-21.0)IU/L
【結果・評価】肝炎、肝硬変、肝癌、閉塞性黄疸で高値を示し、脂肪肝ではほぼ正常である。血液病、腎障害、免疫不全症、サルコイドーシス、胸膜炎などでの上昇が知られている。