アルシャン青染色
- 【読み】
- あるしゃんせいせんしょく
- 【英語】
- Alcian blue stain
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】酸性粘液多糖類染色、コロイド鉄染色
【意義・目的】酸性ムコ多糖類の存在を確認することによって、粘液性の腫瘍あるいは中胚葉性組織の粘液変性を知ることができる。
【適応疾患名】粘液腫、線維粘液腫、粘液線維腫、
【検査法】ホルマリン液、中性ホルマリン緩衝液、純アルコール液、Carnoy氏液、Zenker液などで固定。
1)脱パラフィン、水洗。
2)3%酢酸水溶液(氷酢酸3mlと蒸留水97ml)に浸漬、2~3分。
3)0.1%アルシャン青3%酢酸水溶液(pH2.5、Alcian blue 8 GS 0.1g、3%酢酸水100ml)で10~30分間染色。
4)蒸留水にて水洗、2~3回。
5)Kernechtrot液(Kernechtrotを5%硫酸アルミニウムに0.1%の割に溶解して、5分間煮沸し、冷却後濾過する)で核染色、1~2分。
6)軽く水洗。
7)アルコール脱水、キシロール透徹。
8)ビオライトまたはHSRで封入。
【結果・評価】酸性粘液多糖類は青色に染まる。核はケルンエヒトロートで赤色に染まる。顎骨粘液腫、歯原性粘液腫のいずれの粘液腫にも、組織内には豊富な酸性ムコ多糖が存在するので、粘液腫の確定診断に必要な検査である。