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アルブミン

【読み】
あるぶみん
【英語】
albumin
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】単純蛋白質で、血漿蛋白の50%以上を占め、水溶性で加熱により凝固する。
【意義・目的】アルブミンは肝で合成され、血液浸透圧の維持、諸物質の運搬という機能をもつ。全身状態をよく反映し、低栄養状態、高度の肝障害、蛋白質の体外漏出により減少する。
【適応疾患名】尿蛋白を認める場合、浮腫、腹水を伴う場合、肝疾患を疑う場合など全身状態を比較的よく反映する。
【検査法】脱水などの状態に留意し、早朝空腹安静時に採血する。外来通院患者では多少高めの値を示す。色素結合法、塩析・ビウレット法、電気泳動法がある。一般に電気泳動法が用いられ、総蛋白量を求めて濃度比を乗じてアルブミンを求める。
【正常値】3.7~5.2g/dl
【結果・評価】
増加:アルブミン単独の増加は認められず、血液濃縮の場合にみられる。
減少:蛋白漏出性疾患(ネフローゼ症候群など)。蛋白含成障害(肝硬変、消化吸収障害など)。