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アルミニウム

【読み】
あるみにうむ
【英語】
Alminium、Al
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】腎透析を受けている患者の透析液中Alの蓄積や、制酸剤などの内服中のAl、または産業的長期日曝露が疑われる者の毛髪中Alを定量することは、各疾患の予後判定あるいは曝露の有無判定に有効である。症例によっては脳灰白質中にAlが蓄積して脳症(透析脳症、透析痴呆)を生じる。
【適応疾患名】急性腎不全、慢性腎不全、肝炎、閉塞性黄疽、痴呆を伴う中枢神経系疾患(アルツハイマー型痴呆、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン痴呆、アルコール性痴呆など)、脳腫瘍など。
【検査法】酸洗浄(脱イオン処理)した容器にて血液採取し、原子吸光分析(AAS)法にて測定する。
【結果・評価】日内変動、季節変動、性差については不明であるが、高齢者の血清Al値は高い。中枢神経系疾患、肝性昏睡、脳腫瘍などの患者の脳中Al値が高いことが注目されているが、血清Al値は必ずしも高値ではない(血清Alは組織中Al濃度を正確に反映するものではない)。なおAlが必須重金属であるかどうかは不明である。