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安静換気量測定

【読み】
あんせいかんきりょうそくてい
【英語】
measurement of resting ventilation、TV、VT
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】1回換気量
【定義】安静呼吸時において1回に吸入あるいは呼出される気量。スパイログラムでは安静吸気位と安静呼気位の間に相当する。酸素消費量と炭酸ガス排泄量との差のために、1回吸気量は1回呼気量よりもわずかに多い。
【意義・目的】安静換気量と呼及数との積である分時換気量から有効肺胞換気量を推定する。しかし、たとえ分時換気量が一定であっても、生理学的死腔の変化によって有効肺胞換気量が変化することに注意が必要である。
【検査法】Benedict-Roth型スパイロメータのほか、ニューモタコグラフ、熱線式流量計、インピーダンスニューモグラフやWrightのレスピロメータを使用して測定する。
【正常値】成人で400~600ml(6~8ml/kg)。体重あたりでは、小児も成人もほぼ等しい。
【結果・評価】通常、安静換気量の減少は有効肺胞換気量の減少を示唆する。しかし、安静換気量が増加したからといって有効肺胞換気量が増加しているとは限らない。したがって、安静換気量は常に呼吸数と関連させ、さらに生理学的死腔の変化を考慮に入れて観察すべきである。