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インピーダンス測定検査

【読み】
いんぴーだんすそくていけんさ
【英語】
impedance measurement test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】根管内に挿入した根管電極が歯根膜腔に達すると、年齢、歯種などに関係なく根管電極と口腔粘膜電極との間のインピーダンス(電気抵抗)はほぼ一定の値(400Hzで6.0KΩ)を示す。この砂田の電気的根管長測定の原理を応用した根管長測定装置は優れた補助的測定法として推奨される。
【検査法】50サイクルの交流を電源とする電気抵抗測定装置を用い、装置の両端を接触させてメーターが50を示すように電源を調節しておく。口腔粘膜電極としては、口腔内の排唾管を用い、これに装置の一極(-)をつなぐ、根管電極としては、根管内のリーマーまたはファイルを用い、これに他の一極(+)をつなぐ。リーマーまたはファイルが根管内に深く挿入されるに従い、メーターの指示値が徐々に上がる。正しく測定するためには、H2O2でよく根管洗浄を行い、根管内を電気的に一定の条件にするとともに、電流が歯冠表面から直接歯肉に流れないようにすることが重要である。また根管内に、次亜塩素酸ナトリウムなどの電解質があると電流が流れやすく、根尖にリーマーやファイルが達しないうちにメーターが根尖の指示値を示すことがある。したがって、このような薬液は十分に清掃除去しておく必要がある。現在用いられている器種としては、Root canal meter、Endodontic meter、Endocaterなどがある。
【結果】リーマーやファイルの先が根尖に達すると、メーターは40の値を示す。なお、根尖狭窄部(真の根尖より0.5~1.0mm手前の所)では38を示す。