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ウォーターズ法

【読み】
うぉーたーずほう
【英語】
Waters projection
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】顔面部のX線投影法の1つで、半軸位後前方向撮影である。
【目的】副鼻腔、ことに上顎洞の疾患や顔面骨の外傷の診断に有用である。
【撮影法】座位、または腹臥位.オトガイ部を突き出しドイツ水平面ないし外眼角-外耳道線を45°となるように頭部を傾ける。正中矢状面はカセッテに対して直角とする。
 X線はカセッテに垂直に投影する。中心線は頭部の突出部で、眼窩の下縁付近に相当する。
【X線像】上顎洞は鼻腔の両外側に、前頭洞は鼻腔上方の正中部にみられる。篩骨洞は鼻腔と重複して投影される。蝶形骨洞は開口して撮影すれば上顎切歯の下方に認められる。上顎洞はその内側は鼻腔に接し、上壁(洞の天井)は眼窩底に接するのを観察できる。下壁(洞の床)は歯と重複するため、歯と上顎洞との関係を知るためには他の撮影法を選択する。