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ウンナ・パッペンハイム染色

【読み】
うんな・ぱっぺんはいむせんしょく
【英語】
Unna-Pappenheim’s stain
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】メチルグリーン・ピロニン染色
【意義・目的】古くから形質細胞の染色に使用されてきたが、メチルグリンでDNAが緑色に、ピロニンでRNAが赤色に染め分けられることから、DNA、RNAの証明の証明法として用いられる。
【検査法】固定液には、アルコール・ホルマリン、酢酸アルコール・ホルマリン、ルゴー液(Regaud)が良い結果を得る。
1)脱パラフィン後、水洗、蒸留水で洗う。
2)メチルグリーン・ピロニン染色液で20~30分間染色。
3)蒸留水ですばやく洗い、濾紙でよく吸湿。
4)n-ブタノールを2回通し、鏡検しながら分別。
5)n-ブタノールとキシロールの等量混合液を通し、キシレンで透徹。
6)封入。
【結果・評価】核のDNAは緑色、青緑色または濃青色に染まり、細胞質および核小体のRNAは赤色に染まる。Unna氏液は、それぞれの好塩基性物質を同時に染色する可能性があるので、厳密な証明にはリボヌクレアーゼ酵素消化法を併用しなけれはならない。単にDNAだけを単独に特異的に検出するという点では、フォイルゲン反応より意義が少ない。