X線コンピュータ断層撮影法
- 【読み】
- えっくすせんこんぴゅーただんそうさつえいほう
- 【英語】
- computed tomographpy、CT
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】コンピューティドトモグラフィ、エックス線CT
【定義】主に人体の横断像を得ることができる。被写体を透過したX線の強さをX線検出器で測定し、角度を変えながら全周を走査する。得られた特定の断層面の画素の吸収値をコンピュータにより計算してブラウン管上に画像として再構成する。
【適応疾患名】硬・軟組織の良性腫瘍、悪性腫瘍、嚢胞性疾患、唾液腺疾患、炎症性疾患、骨折、形態異常、リンパ節転移、顎骨、筋の形態および質的計測。
【検査法】顎口腔領域のCT検査では患者は通常仰臥位の自然体で、基準となる線は眼窩外耳孔上線を結ぶドイツ水平面が用いられる。口腔内にアーチファクトの原因となる金属補綴物や充填物などがあればその都度基準面を変えることがある。横断像のほかに、冠状断面を加え病巣をより立体的に観察することもある。顎関節部の検査には矢状断も用いられる。造影剤を投与し、腫瘍の存在をより明確にしようとする造影CTや唾液腺造影CTも行われる。