専門情報検索 お試し版

オクタロニー法

【読み】
おくたろにーほう
【英語】
Ouchterlony method
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】二重免疫拡散法
【意義・目的】Ouchterlony(1946)が考案した。寒天ゲル平板内で平面的に拡散する抗原と抗体が、両者の最適比のところに沈降線を形成するので、その線のできかたを観察することにより抗原抗体反応系の解析、抗原や抗体の半定量などに用いられる。
【検査法】精製寒天粉末を燐酸塩緩衝食塩水(pH7.2)に1.5%になるよう加温溶解する。これを直径約5~8cmのシャーレに5~15ml注入し、固まった後、パンチャーで通常中央に1個、周囲に6個の孔をあける。孔の直径は4~8mm、孔と孔の間隔は3~5mmとする。この孔へ抗原液、抗血清を入れ、密閉容器内に静置して沈降線の出現を数日間観察する。
【結果・評価】本法は手技が簡単で、抗原を精製せずに特異性の確認ができ、診断上の指標となりうるが、抗体の種類によって疾患との関連性に強弱があり、臨床症状や他の検査成績を参考にして最終判定を下さねばならない。また本法の実施に当っては沈降線の見方が重要である。