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顎関節鏡視法

【読み】
がくかんせつきょうしほう
【英語】
arthroscopy of the temporomandibular joint
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】関節鏡検査、関節鏡視下手術
【定義】顎関節腔内に、関節鏡を穿刺、挿入して、内視鏡により関節内病変の観察、生検採取を行うこと、さらに鏡視下に必要な処置を行うことをいう。
【目的】関節内病変の確定診断および関節内に限局した病変の処置。
【適応疾患名】顎関節疾患。
【検査法】
 1)局所麻酔(浸潤麻酔、関節内灌流麻酔)あるいは全身麻酔下で行われる。
 2)通常は耳前部皮膚より顎関節腔内へ到達する。灌流用に留置針を穿刺、次いで套管針(外套管+内針)を穿刺し、内針を除去した外套管に関節鏡を挿入、生食液の灌流下で腔内を観察する。
 3)必要に応じ、内壁の生検組織採取、癒着部の切除、剥離あるいは単純縫合、レーザー焼灼などが鏡視下で行われる。
 4)関節鏡は小関節用の外径20mm前後の針状硬性鏡needle scopeが用いられる。
【結果】関節鏡視所見は術前の顎関節造影所見と対比させ観察する。関節腔内病変の観察と処置が可能である。また、関節鏡視下手術は関節開放手術に比し、最小の手術侵襲での関節内限局病変の処置が可能となる。