カテプシンB、D、L活性検査(歯肉)
- 【読み】
- かてぷしんびー、でぃー、えるかっせいけんさ(しにく)
- 【英語】
- examination of gingival cathepsin B、D、L activity
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】 歯肉組織中のカテプシンB,D,L活性を測定する。
【意義・目的】 歯周疾患に罹患した場合には歯周組織を構成している結合組織の質的ならびに量的な変化が認められることは周知の事実である。この変化に深くかかわっている酵素としてはコラゲナーゼや中性プロテアーゼなどがよく知られているが、ここに述べる各種のカテプシンも同様の活性を有し、結合組織の主要構成成分であるコラーゲンを破壊することが示されている。そこで歯肉組織中の各種カテプシン活性を測定することにより歯周組織の破壊の程度を検索することができる。
【検査法】 歯肉バイオプシーをホモジナイズし、これを凍結融解を繰り返した後に遠心して上清を採取する。カテプシンD,Lの活性はヘモグロビンを基質としてその分解産物の量を比色法によって求める。カテプシンBについてはベンゾイル-D、Lアルギニン-2ナフチルアミドを用いて測定する。
【結果・評価】 歯肉中のカテプシンB,D,L活性は対応する歯周ポケットの深さに比例して増加する。