眼窩-下顎頭方向撮影法(顎関節)
- 【読み】
- がんか-かがくとうほうこうさつえいほう(がくかんせつ)
- 【英語】
- transorbital projection、orbit-ramus technique、orbit-condyle projection、intracanthus projection、per-orbital projection
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】 X線束の中心線が眼窩を通り、下顎頭に達するような単純撮影法をいう。
【目的】 乳様突起、間接結節の重積を避けて下顎頭および間接結節の背腹面観(正面観)を得る。
【適応疾患名】 顎関節疾患。(下顎頭の骨梁、観察面後面が観察できる)
【検査法】
1) Grant & Lanting, Tveito, Zimmer, McCabe, 高久などによって、X線管球-被写体-フィルムの幾何学的配置の異なる方法が考案されている。
2) 通常、最大開口位で行う。
3) 仰臥位あるいは座位で行う。
4) 後頭側にあるカセッテに対して眼耳平面が垂直で、正中矢状面が約20°被検側に傾くように被検者の頭部を固定する。
5) 最大開口位をとらせ、眼耳平面に20°~30°頭頂側寄りから、被検側内眼角にX線束を入射させる。
6) X線束の中心線を眼窩下縁に入射させたり、非検側の眼窩を通して撮影する方法もある。