肝機能検査
- 【読み】
- かんきのうけんさ
- 【英語】
- liver function test
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 肝は代謝(蛋白質合成、脂肪、糖質)、解毒、分泌・排泄、循環調節などの機能をつかさどり、肝および胆道疾患ではそれらの機能面および病態面の異常が血液生化学的検査により検出できる。
1.機能検査
1)蛋白代謝機能検査:アルブミン、A/G、蛋白分画、コリンエステラーゼ。
2)脂質代謝機能検査:コレステロール、同エステル化。
3)糖代謝機能検査:ガラクトース負荷試験。
4)ビリルビン代謝機能検査:総ビリルビン、直接および間接ビリルビン。
5)異物排泄機能検査:BSP、ICG(インドシアニングリーン)。
6)解毒機能検査:馬尿酸試験。
2.病態面の異常
肝細胞の変性・壊死-GOT、GPT、LDH ↑
肝細胞の機能障害-血漿アルブミン ↓
コリンエステラーゼ ↓
血清コレステロール ↓
凝血因子活性 ↓
血清ビリルビン ↑
間葉系の反応:線維増生-膠質反応(TTT、ZTT) ↑
γ-グロブリン ↑
γ-GTP、ICG15分値 ↑
胆汁うっ滞-ALP、LAP、γ-GTP ↑
血清コレステロール ↑
ICG15分値 ↑
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限局性肝疾患-LDH、ALP、γ-GTP ↑
α-フェトプロテイン ↑
ウイルス肝炎-IgM-HA抗体、HBs抗原・抗体
IgM-HBe抗体
薬剤性肝障害-皮膚試験
リンパ球刺激試験
主な肝機能検査項目は次のものがある。
1.肝細胞障害
GOT グルタミン酸オキサロ酢酸 37以下 mU/ml(正常値 単位)
トランスアミナーゼ
GPT グルタミン酸ビルビン酸 35以下 mU/ml
トランスアミナーゼ
LDH(乳酸脱水素酵素) 230~440 mU/ml
TTT(チモール混濁反応) 4U以下
ZTT(硫酸亜鉛反応) 1~10U
血清ビリルビン値 総 0.2~1.2 mg/dl
直接 0~0.4 mg/dl
血漿蛋白量とその分画像 総 6.4~7.8 g/dl
2.排泄機能
血清ビリルビン値
血清総コレステロール 120~250 mg/dl
ALP(アルカリフォスファターゼ) 74~208 mU/ml
γ-GTP(γ-グルタミルトランスペプチターゼ) 6~51 mU/ml
LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ) 39~7 8mU/ml
色素排泄試験
ICG(インドシアニングリーン) 10%以下 15分値
BSP 5%以下 45分値
3.代謝・合成機能
血漿蛋白量とその分画像
プロトロンビン時間(PT) 9~12秒
トロンボテスト(TT) 80~120%
コリンエステラーゼ(ChE) 0.8~1.1
血清コレステロール 125~240mg/dl
糖負荷試験( )内は静脈血 空腹時 100mg/dl以下
1時間 160mg/dl以下 (140mg/dl)
2時間 100mg/dl以T (90mg/dl)