関節腔穿刺
- 【読み】
- かんせつくうせんし
- 【英語】
- puncture of joint
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【目的】関節腔内には、多量の粘液と血清成分、細胞成分からなる滑液があり、関節の運動が円滑に行われるようになっているが、障害、炎症、浸潤、感染などがあると多量の滲出液が貯溜するこれらの液を、診断、治療の目的で穿刺採取することをいう。
【検査法】
一般的検査:量、透明度、色調、粘液含量。
顕微鏡検査:細胞数算定、結晶成分分析(RA細胞、コレステロール結晶、軟骨線維、痛風結晶)。
化学的検査:総蛋白量、ブドウ糖、RAテスト、リバルタ反応。
細菌検査:細菌の有無、種類などについて検査する。
【評価】肩関節、肘関節、股関節、手関節、足関節、膝関節などにおいて穿刺が行われるが、特に膝関節では、関節炎、変形膝関節症、関節リウマチ、半月板損傷、骨折などの診断および治療の必要上、多くの穿刺を必要とする。