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癌胎児性抗原

【読み】
がんたいじせいこうげん
【英語】
carcinoebryonic antigen、CEA
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】癌に存在し、正常組織には認めらない抗原物質がいくつか知られているが、その多くは胎児組織の通常成分であって、胎児癌抗原onco-featal antigenと呼ばれている。Gold(1965)は、成人の癌組織中に、胎児大腸組織中に存在する胎児性蛋白の出現を認め、これをcarcinoembryonic antigenと呼んだ。
【意義・目的】CEAの血中濃度の測定は、早期癌の診断には役立たないが、手術後の経過観察、予後の判定、再発の予知などに有用な指標となる。また、原発性肝癌と転移性肝癌との鑑別に有力な参考所見となるが、口腔癌についての関連性は明らかでない。
【検査法】血液中の濃度を対象とすることが多いが、各種の体液や組織抽出液中の値を定量したり、組織化学的に検出したりすることも多い。
 血中CEA濃度測定は、RIAやEIAによることがほとんどで、本邦では現在、数種のRIAおよびEIAキットが市販されている。これらは測定原理のうえから、標識抗原を用いる競合法と、固相一次抗体と標識二次抗体を用いる固相サンドウィッチ法に大別される。
【結果・評価】正常値は方法により異なるが、それぞれの方法による値の間には、低濃度では相関性があるが、高濃度域では解離例がみられるから、同一患者の追跡には同一方法を用いることが望ましい。
 上界値はサンドウィッチ法で2.5ng/ml、EIAおよびZゲル法で5ng/ml、CISキットで10ng/mlであるが、cut off値により検出感度は低下する。また、腫瘍マーカーの陰性は癌を否定することにはならない。