空隙分析法

【読み】: くうげきぶんせきほう
【英語】: space　analysis
【辞典・辞典種類】: 歯科臨床検査事典
【詳細】: 【意義・目的】乳前歯における空隙は発育空隙（developmental　space）、成長空隙、あるいは生理的空隙などと呼ばれており、乳前歯より歯冠近遠心幅径の大きい永久歯を受け入れるために、乳歯列弓の成長が起こり、その結果、生じる空隙であると考えられている。そして、もう1つ霊長空隙（primate　space）と呼ばれる空隙があり、第1大臼歯の咬合形成、特にその初期形成に役立っている。これら空隙の量を知ることにより、将来の永久歯との交換がスムースに行うことが可能かどうか、また将来の第1大臼歯の咬合関係をある程度予測することができる。
【検査法】歯列石膏模型の歯間空隙を、ノギスまたは専用のゲージを用いて計測する。
【結果・評価】部位別にmm単位で表わす。
空隙を有する乳歯列弓を、有隙型（spaced　type）、空隙のまったくないものを閉鎖型（closed　type）という。一般に、空隙型のほうが閉鎖型よりも、乳切歯から永久切歯への交換が順調に行われやすい。