専門情報検索 お試し版

グルコース・クリアランステスト

【読み】
ぐるこーす・くりあらんすてすと
【英語】
glucose clearance test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【原理】グルコース溶液で洗口し、口腔内に残留する時間(分)を測定するもので、齲蝕活動性試験法の1つである。
【検査・方法】Wagner et al. (1969)は尿中の糖量を測定するTes Tapeを用いたという。Katz et al. (1976)は同法を臨床的に用いている。
 1) パラフィンワックスを咬み、口腔より術前の唾液を採取する。
 2) 10%グルコース溶液5~10mlで、15~30秒洗口し、吐き出させる。
 3) 1分間隔、もしくは3分、5分などの一定時間経過後の唾液を採取し、唾液中に残留しているグルコース量を糖量試験紙で測定する。
【結果】グルコース・クリアランスの結果については情報があまりない。特に齲蝕の増加との漢駅については研究途中であるのが現状である。Weatherell et al. (1987)は、10mMグルコース溶液で洗口し、グルコースの口腔内分布について検討し、上顎前歯唇側口腔前庭は残留時間が長いことを学会発表している。中垣ら(1988 未発表)も50mMグルコース溶液5もしくは10mlで洗口し、学童の齲蝕増加との関係を追跡している。いずれにしても今後の研究が必要である。