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D-グルコース量検査(唾液)

【読み】
でぃー-ぐるこーすりょうけんさ(だえき)
【英語】
D-Glucose(dextrose、blood sugar、grapesugar、corn sugar、cellohexose、starch sugar)
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】 C6H12O6、分子量180.16、右旋性の単糖類で遊離型。植物の種子・果実などに分布し、生物界の主要なエネルギー源である。結合した状態で、グリコシド、二糖類、少糖類、デンプン、セルロース、グリコーゲンとして存在する。一方、唾液中にもグルコースが存在し歯垢形成と関連しているといわれている。
【検査法】 従来より尿、血液中のグルコース定量法としてグルコースオキシダーゼ法に基づいた測定法が利用されているが、唾液中のグルコース量は血液中に比べ微量であるため、高感度な高速液体クロマトグラフィー方による測定手順を示す。
1)通法により唾液を採取する。
2)2N酢酸、メタノールにて除蛋白操作を行い、被検液とする。
3)Mikami & Ishidaが開発した高速液体クロマトグラフィー法によりD-グルコース量を測定する。
【結果・評価】 稲垣の報告では唾液中のD-グルコース量は歯周健康者で平均0.72mg/dl(n=13)、歯周病患者平均2.31mg/dl(n=13)である。従来の報告では0.2-30.0mg/dlのレベルである。唾液中のD-グルコース量は血糖値が高くなれば高値を示し食物等の影響を受けやすく、変動しやすい。