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クレアチニン

【読み】
くれあちにん
【英語】
creatinine
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】クレアチニンは、筋肉や神経内クレアチニンの脱水によって生成される。血清のクレアチニンは、腎尿細管で再吸収されない。したがって、その値は腎血流量、糸球体濾過値などの腎機能を知る指標となる。尿中クレアチニン1日排泄量は、生体筋肉量に比例する。
【適応疾患名】腎機能障害を来すすべての疾患に適応する。
【検査法】Folin-Wu法が用いられる。クレアチニンはアルカリ性溶液中でピクリン酸と反応して橙赤色となるので、この原理を利用して比色する。
【正常値】
血清中濃度:男0.8~1.2mg/dl
        女0.6~0.9mg/dl
尿中濃度:男1.5~2.0g/day
       女0.8~1.5g/day
【結果・評価】血清中の上昇は、腎機能障害に応じる。甲状腺機能低下や肝障害で逆に低下する。尿中では運動後増加する。腎不全、飢餓の場合は、逆に低下する。血清および尿中の濃度を測定してクレアチニン・クリアランスを求めることがある。