グロブリン
- 【読み】
- ぐろぶりん
- 【英語】
- globulin
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】グロブリン性蛋白質で、血清蛋白分画の中でアルブミンを除いたα1-グロブリン、α-2グロブリン、β-グロブリン、γ-グロブリンを総称する。この各分画の量の増減分固パターンの変化はアルブミン、A/G比以上の情報を提供することが可能であり、疾患の診断および病態の把握に有意義である。
【適応疾患名】
増加:炎症、悪性腫瘍、糖尿病、妊娠、貧血など。
減少:ネフローゼ、肝硬変症、肝炎、腎炎、膠原病など。
【検査法】セルロースアセテート膜電気泳動法により行われ、分画後蛋白染色を行い染色させたパターンを濃度計によってデンシトメトリーを行い分画比を求める。
【正常値】α12~5%、α6~11%、β7~12%、γ12~17%(総蛋白量に対する比率)
【結果・評価】複数の蛋白成分よりなり、その増減は複雑な様相を呈することを考慮する。さらに評価上留意すべき点は、(1)分画濃度比のみで評価すべきではなく必ず蛋白濃度として評価する。(2)分画パターンを必ず読む、の2点である。