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血液型検査

【読み】
けつえきがたけんさ
【英語】
blood groups test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
通常、ABO式血液型とRh式血液型が用いられている。
I.ABO式血液型
 ヒト赤血球にはAとBの2種類の型物質(凝集原)があり、血清中にはこれに対応する2種の抗体(凝集素)すなわち抗A(α)と抗B(β)があり、その組み合わせによりA、B、AB、Oの4型に分類され、各人の血清中には自己の血球にない抗原に対する抗体のみが含有されており、各型の血清と血球を混合したときは凝集が起こる。
【判定術式】
1)オモテ検査(正規判定):血液型判定用血清を用いて被検者の赤血球の型を判定する法。
2)ウラ検査(逆判定):既知のA型およびB型赤血球を用いて、被検者の血清中の抗Aあるいは抗B凝集素の有無を調べることにより、間接的に血液型を判定する法。
II Rh式血液型検査アカゲザルの赤血球に対する抗血清で強く凝集するヒト血液をRh陽性、ほとんど凝集しないものをRh陰性という。Rh陰性者は血清中に正常抗体をもっていないが、Rh陽性者の血液が輪血されると、Rh陰性者の約50%は免疫されてRh抗体がつくられ、その後にRh陽性血液が輸血されると副作用が生じる。
【Rh型判定法】
1)スライド法
2)試験管血清法