血小板機能検査法
- 【読み】
- けっしょうばんきのうけんさほう
- 【英語】
- platelet function test
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 血小板の機能異常を示す原因には、血小板自体の異常と、主として血漿の異常がある。確実な出血性傾向があり、しかも凝固系の検査で異常がない場合は、血小板機能を総合し、出血時間を判定する。通常、出血時間と血小板数は負の相関を示す。
後天性の血小板の機能異常を示す病変には、血小板無力症、尿毒症、骨髄増殖性疾患、異常蛋白血症（骨髄腫など）、急性骨髄性白血病、DIC、薬物（アスピリン、インドメサシン、フェニルブタゾンなどの投与）がある。
【検査法】
1．血管系障害の検査
1）毛細血管抵抗試験
（1）陰圧法：佐藤式紫斑計法、加藤・福武式毛細血管抵抗測定器。
（2）陽圧法：Rumpel-Leede法。
2）出血時間：Duke法、Ivy法、Template法。
2．血小板系の検査
1）毛細血管抵抗試験
2）出血時間
3）血小板数、平均容積とその分布
（1）間接法：Fonio法。
（2）直接法：Breche-Cronkite法、Rees-Ecker法。
（3）自動血球計数器
4）末梢血液像および骨髄像
5）血餅退縮・収縮試験（血餅収縮度測定）：Macfarlane法。
6）血小板粘着能（停滞率）：ガラスフィルター（田中法）、ガラスビーズカラム法（Salzman法、Helem II法）、Borchgrevink法。
7）血小板凝集能
（1）惹起物質：ADP液、エピネフリン、コラーゲン、リストセチン、ウシフィブリノゲン、トロンビン、アラキドン酸。
（2）位相差顕徴鏡による判定法：Dameshek法凝集計による方法。
8）血小板第3因子能（PF3）：プロトロンビン消費試験：Quick法、トロンボプラスチン形成試験（Biggs＆Douglas法）、カオリン・スチブベン時間（Spaet＆Cintron法）、カオリン・カルシウム凝固時間（PF-3availability test）。
9）その他の特殊検査：β－トロンボグロブリン（β－TG）、血小板第4因子（PF4）、血小板放出機能試験（ADP、ATP、セロトニン）、血小板寿命測定（51Cr法、MDA法）、血小板抗体、von Willebrand因子。