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血小板数

【読み】
けっしょうばんすう
【英語】
thrombocytes
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】栓球数
【定義】血液有形成分の1つ。骨髄巨核球から生じ、卵円形あるいは紡錘形、無核の直径約3μmの細胞である。
【意義】血小板は血液凝固に密接な関係を有し、血漿中のプロトロンビンを活性化してトロンビンとなす。また止血血栓としての粘着、凝集といった血小板の機能が出血時の一次血栓の形成に関与している。
【適応】出血性素因の検索。
【検査法】Fonioの方法
1)14%硫酸マグネシウム1滴を耳朶におとして穿刺。
2)血液と硫酸マグネシウム液が等量になる状態で混和し、塗抹標本を作成する。
3)血液塗抹標本を乾燥させ、メタノール固定、ギムザ染色を施す。
4)乾燥後油浸顕微鏡で鏡検し、赤血球100個に対する血小板数を測定する。
【正常値】
男女:13~35×104/mm3
【結果・評価】血小板数が8~5×104/mm3では紫斑や出血傾向を生じやすくなり、5~2×104/mm3では散発性の紫斑が、2×104/mm3以下では重度な内出血を起こす。
Fonio法は緊急時に血小板減少の有無を手軽に見つけるには有用であるが、近年は、自動化法として自動血球計算器を用いたBull法、視算法としてメランジュール計算板を用いたBrecher-Cronkite法、Res-Eiker法がある。