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血清アイソザイム

【読み】
けっせいあいそざいむ
【英語】
serum Isozyme
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】同一の基質に対して特異性をもち、同一の酵素反応を触媒する酵素でありながら、電気泳動的または免疫学的性質など蛋白としての物理的あるいは化学的性状を異にする酵素を、互いにアイソザイム(isozyme)という。
【意義・目的】血清中の酵素活性は、一般に組織および器官特異性が低く、特定の組織器官の異常を推定することは困難であることが多い。しかしこれらの酵素のアイソザイムを検査することにより、由来臓器の異常や、病的状態の変化を察知することができる。すなわち血清中酵素活性は量的変化の検査であり、アイソザイムは質的変化の検査であるといえる。LDHに例をとると、電気泳動による陽極への易動度の速いものからLDH1~LDH5と呼ばれる5種類のアイソザイムが知られている。このほかGOTアイソザイム、アルカリホスファターゼアイソザイム、アミラーゼアイソザイム、クレアチニンキナーゼアイソザイムなどが実用化されている。