17-ケトステロイド
- 【読み】
- 17-けとすてろいど
- 【英語】
- 17-ketosteroid,7-KS
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義】17-ケトステロイドは男性ホルモンであり、副腎皮質由来と性腺由来がある。これら、男性ホルモンは生体内で代謝されてグルクロン酸や硫酸と抱合し、尿中に排出される。17-ケトステロイドは男性の尿中では副腎皮質由来と性腺由来があり、副腎皮質由来のほうが過半数を占める。女性においては、ほとんどの17-ケトステロイドは副腎皮質ホルモンに由来しているので、臨床的意義は大きい。したがって、17-ケトステロイドの検査は副腎皮質機能、下垂体前葉機能、性腺機能の異常を診断するためには重要な検査である。
【検査法】尾形らの方法:原理的には、17-ケトステロイドがアルカリとm-ジニトロベンゼンと作用して520μmに最大吸収を有する。赤紫色を呈する反応で、16位の活性メチレンがアルカリで脱プロトン化を受けて、これにm-ジニトロベンゼンが反応して生じるキノイド構造が呈色の原因である。
【結果・評価】高17-KS値:副腎腫瘍によるCushing症候群、睾丸腫瘍、卵巣腫瘍など。低17-KS値:下垂体機能低下症、Addison病など。