専門情報検索 お試し版

口外(撮影)法

【読み】
こうがい(さつえい)ほう
【英語】
extraoral method、extraoral radiography
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】口外法X線撮影、口外X線撮影法
【定義】検側の口腔外にX線フィルムを設定し、反対側よりX線を照射する単純撮影法である。口内(撮影)法が口腔内に設定し、主に歯や歯周組織を撮影するのに対して頭蓋・顎・顔面骨を撮影することを目的とし、口内法に対比して使われる歯科特有の名称である。
【検査法】口内法では被写体を透過したX線がフィルムを感光するのに対して、ロ外法では増感紙を用い、その増感紙にX線があたって蛍光を発しその光で感光する方式である。
管球の焦点はできるだけ小焦点を用い、目的部位をフィルムに近接させるようにする。骨の撮影条件は管電流100~200mA、撮影距離100cmと一定にし、管電圧や照射時間で調整する。増感紙は一般に高鮮鋭用を使用し、頭部のように厚い部分は散乱線を除去するためにグリッドを用いる。
歯科領域で用いられる口外法は以下に示す通りである。
1.頭部・顎・顔面領域の撮影法
1)正面像
・後頭前頭位撮影法
・ウォーターズ法
2)水平面像
・軸位撮影法
頭頂・オトガイ下方向撮影法
オトガイ下・頭頂方向撮影法
(・歯軸方向撮影法-上顎前歯部)
3)側方向像
・側面撮影法
・上顎骨側方斜位撮影法
2.下顎骨の撮影法
1)Cieszynskiの第1斜位
2)Cieszynskiの第2斜位
3)Cieszynskiの第3斜位
4)下顎骨側(方)位
3.顎関節部の撮影法
1)側面像-顎関節側方向撮影法(Schuller法、Parma法など)
2)正面像-顎関節前後方向撮影法(眼窩-下顎頭方向撮影法など)
3)水平面像-顎関節軸方向撮影法
(各撮影法の頂目を参照のこと)