口腔内線源方式パノラマ撮影法
- 【読み】
- こうくうないせんげんほうしきぱのらまさつえいほう
- 【英語】
- intraorall source panoramic radiography
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】体腔管方式(固定焦点)、口内線源パノラマX線撮影法
【定義】パノラマX線撮影法の1つであり、先端に小焦点(0.1~0.15mm)をもつ直径1~1.5cmの筒状のX線管を口腔内に挿入し、フィルムを上顎または下顎を被うように頬部皮膚上にフィルムを圧接し保定して行う方法で、単純撮影法の一種である。
【意義・目的】パノラマX線撮影法の断層方式は障害陰影が出現しやすく、特に前歯部は頸椎の障害陰影が重積して鮮明な画像が得られないのに対して、この方式では焦点が小さく単純撮影であるために鮮鋭度が高く、前歯部では比較的歪みの少ない鮮明な画像が得られる。しかし、後方臼歯部に行くに従って歪みは大きくなる。そのため、この方式では上顎または下顎の撮影で、全歯、歯槽骨、顎骨骨体部、鼻腔や上顎洞の下部が描出されるが、前歯部を中心とした領域の病変の診断に利用されるのが一般的である。