咬合(撮影)法
- 【読み】
- こうごう(さつえい)ほう
- 【英語】
- occlusal radiography
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】口内撮影法の1つで咬合平面に咬合フィルムを置き固定し、上顎、あるいは下顎の領域を歯の長軸または体軸を中心に、さらには斜めよりフィルムに対してX線の主線を通し、歯、顎骨、鼻腔、上顎洞、口腔底、顎下腺などその他の周囲組織を投影観察する撮影法である。
【適応】上顎においては埋伏歯あるいは過剰歯と歯列の関係、上顎骨と歯の関係、また口蓋における病変の観察など重要な情報が得ることができる。下顎においては口腔底の軟組織の観察、特に顎下腺の唾石、未萌出歯あるいは埋伏歯の歯列における頬舌的な関連、あるいは下顎骨の頬舌側の骨皮質における腫脹の観察、そのほか腫瘍、骨折などの診査に有効である。
【検査法】上顎の咬合(撮影)法は、鼻翼・耳珠線を水平に、すなわち咬合平面が水平であるようにし、頭部は撮影椅子の安頭台に固定を行う。咬合用フィルム(54mm×70mm~57mm×76mm)を用いて口内の奥まで入れ、フィルムを軽く咬ませ固定させる。通常、主線は鼻背より正中矢状面と両側第1大臼歯を結んだ線の交差する点のフィルム面に向かい70°~75°で入射する。ただし撮影目的あるいは個所により主線の入射点および入射角、フィルムの位置は変化する。
下顎の咬合(撮影)法は、咬合フィルムの照射面を下顎に向け、口内の奥まで入れ、歯で軽く咬ませ固定させる。そのフィルムが床の平面に対しできるだけ垂直に近く位置させ、頭部を撮影椅子の安頭台に固定を行う。そして通常は下顎下面の正中矢状面と両側の第1大臼歯の中心を結んだ線が交差するところを入射点とし、フィルムに-40°~-60°にて主線を入射する。ただし下顎前方部の咬合法はフィルムに対しオトガイ部より主線を-30°~-50°で入射する。上顎の咬合法と同様に撮影目的および個所により主線の入射点、入射角、フィルムの位置などはそのつど変わる。