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好中球NBT還元検査(末梢血)

【読み】
こうちゅうきゅうえぬびーてぃーかんげんけんさ(まっしょうけつ)
【英語】
neutrophil  nitroblue tetrazolium  dyereduction  test(peripheral  blood)
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】 好中球が産生するH2O2やスーパーオキサイドO/2などによるNBT色素の還元を通じて、末梢血の好中球の殺菌能を知る検査法である。
【意義・目的】 殺菌能が障害されている疾患の補助診断法として、さらに感染症などの鑑別診断などに用いられる。
【検査法】 末梢血を利用するために、試料は多量に、しかも素早く得ることができる。Park法に準じて行う。
1)ミクロフィルターを通した0.1%NBTリン酸緩衝生理食塩液(1/15mol PBS pH7.2)を調整し、NBT溶液とする。
2)末梢血を静脈採血により1.0ml採取し、ヘパリン入りシリコン処理試験管に素早く注入し混和する。
3)上記献体0.2mlと等量のNBT溶液をシリコン処理時計皿に滴下し、ガラス棒で混和した後、湿潤したシャーレ内に入れ37℃で15分放置する。
4)反応終了後、ガラス棒で再混和し、スライドグラスに塗沫、乾燥、固定し、Wright-Giemsa染色後鏡検する。
【結果・評価】 好中球100~300を数え、黒色不溶性のformazan結晶を形成している細胞の率を求め、百分率で表して還元率とする。本法による正常率は85%前後である。