好中球ルミノール依存性化学発光検査(各論)
- 【読み】
- こうちゅうきゅうるみのーるいぞんせいかがくはっこうけんさ(かくろん)
- 【英語】
- luminol-dependent chemiluminescence、CL
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 好中球が食作用を開始すると化学発光(chemiluminescence,CL)を生じる。この反応系にルミノールを添加することによりCLは著明に増強することから、従来の好中球数の1/5~1/10の少量で測定することが可能となる。
【検査法】
1)末梢血および歯肉溝好中球浮遊液:採取法は末梢血および歯肉溝好中球の項に記載した方法に準じて行う。
2)オプソニン化ザイモザン
(1)ザイモザン(saccharomyces cerevisiae yeast由来のzymosanA)浮遊液50mg/mlハンクス溶液を作る。
(2)ヒト新鮮プール血清をオプソニンとして用いる。
(3)ザイモザン浮遊液1容に血清3容を加え37℃、30分間作用させた後遠心する。
(4)得られた沈渣にハンクス溶液1mlを加えオプソニン化ザイモザン(OPZ)とする。
3)ルミノール溶液:ルミライト(ルミノール1×10-3M含有、pH12.0)をハンクス溶液にて希釈し使用する。
4)CLの測定:好中球浮遊液500μlとルミノール溶液500μlを37℃で5分間作用させ、その後OPZ浮遊液500μlを添加し発現するCLを記録計の接続された専用photometerで経時的に測定する。