後頭前頭位撮影法
- 【読み】
- こうとうぜんとういさつえいほう
- 【英語】
- occipito-frontal projection、postero-anterior projection
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】前後撮影第2法 P-A、後頭-前頭方向撮影、後頭-前頭撮影法
【定義】頭蓋顎顔面全体の正面像を最も歪みが少なく撮影する方法で、この原法はCoakly&Caldwell法(1907~1918年)であるが、原法の撮影は側頭骨錐体部が副鼻腔と重なる。歯科領域では側頭骨錐体部を眼窩内に投影し、上顎洞などの副鼻腔領域との重なりを少なくする変法が用いられる。
【目的】顔面頭蓋骨、鼻腔、鼻中隔、上顎洞、篩骨洞、前頭洞の形態的あるいは、病的変化の検査。
【適応疾患名】副鼻腔炎、嚢胞、良性腫瘍、悪性腫瘍、顎骨骨症、顎骨骨折
【検査法】体位は腹臥位、坐位、立位X線のいずれでもよいが、上顎洞内の膿瘍(汁)などの疑いのある場含は坐位か、立位が望ましい。前頭(額)部と鼻尖をフィルム面に接しさせ、フィルム面とドイツ水平面が垂直になるよう位置づけ、X線中心線東は正中矢状面の位置で後頭結節直下からドイツ水平面と平行になるよう投影する(Caldwel法は、これより頭側から15°傾斜させて主線は鼻根部に投影する)。