咬耗度検査
- 【読み】
- こうもうどけんさ
- 【英語】
- inspection of attrition
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】咬耗とは咀嚼や咬合などによる歯の咬合面に表われる摩耗である。
【意義】咬耗は経年的に進行するが、その程度に影響を与える要素としては、歯の部位、性状、咬含関係、咬合する材質、食品の硬さや食生活の状態、咬含力、職業や習癖、性別などが関係する。
一般に咬耗面は平滑で、みがいたようになっているが、象牙質がしだいに露出するようになると、象牙質の部分は褐色に着色し凹んでくる。この時期になると歯髄への刺激が現われることもあるが、一般には少なく、露出象牙質直下の歯髄腔部分に第2象牙質が添加され歯髄腔を次第に埋めていく。さらに咬耗が進行すると歯髄腔にまで達するが、多くの場合、歯髄客痛はみられない。
咬耗の進行によって咬合面の辺縁が鋭くとがり咬傷の原因になったり、接触点の消失により、歯間離開、食片圧入、さらに歯の動揺や近心傾斜を誘発する。また咬合高径の低下により、顎関節や咀嚼筋にも異常をもたらす。
そのため歯科治療の上からは、歯髄処置の必要性の有無、修復の程度や難易性の判定に役立ち、法医学的観点からは年齢の推定に役立つなどの意義がある。
【検査法】口腔内での視診と模型上での診査がある。口内視診法は確実に咬耗面を判定することができるが時間がかかる。一方模型上での診査は扱いが自由にでき原形を保存できる利点がある。
【評価】咬耗度の評価、判定にはMartin、Brocca、山田、栃原、竹井などの分類が用いられる。