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コーネル・メディカル・インデックス

【読み】
こーねる・めでぃかる・いんでっくす
【英語】
Cornell Medical Index-Health questionnaire、CMI
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】CMI健康調査表
【目的】1949年にアメリカのコーネル大学のBrodman,K.,Erdmann、A.J.Jr.,Lorge,I、とWolff,H.G.によって開発された質問紙法のテストである。1959年、金久と深町は、臨床上必要な質問項目を追加して、日本版CMIを作成した。このテストは、通常の問診の内容とよく似た質問が平易な文章で書かれ、比較的短時間で記入できる。また、広い範囲のひとびとの心身両面にわたる自覚症状とある程度の情緒障害を評価する手掛かりを、同時に調査する。臨床各科の問診の補助手段や精神医学的に重要な項目をチェックする質問紙としてだけでなく、職場や学校などにおける身体的、精神的な衛生管理への応用が可能な心身の健康調査表でもある。
【検査法】日本版CMIは、身体的自覚症が12区分、精神的自覚症が6区分であり、男性用211問、女性用213問の質問から構成されている。検査に際しては、テスト用紙の質問を読み、「はい」か「いいえ」で答え、「はい」の数を得点として数える。記入に要する時間はおおよそ30分である。
【結果・評価】判定に当たっては、各区分ごとの「はい」の数を数え、その合計を区分得点として、日本版CMIのテスト用紙の自覚症プロフィルに区分得点をプロットする。各区分の得点分布から、区分ごとの訴えの頻度と訴えが特に集中している区分が明らかになり、問題のある器官系や精神状態像を短時間に詳しく把握することができる。さらに、病歴聴取に際しての症状の聞き落としを防ぎ、心因性重積、心身症、神経症など精神科以外の各科では、ややもすれば忘れがちな心理障害に注意を払うことにも役立つ。
ところで、深町は内科領域の情緒障害の判別基準を作成し、内科外来の神経症者を高率に検出した。この判定は、日本版CMIのテスト用紙にある判別図の縦軸(区分C、I、J)の得点と、横軸(区分M~R)の得点が交差するところをプロットすることによって容易に判定することができる。しかし、調査対象が内科患者であることと、扱っている神経症の概念が精神医学における神経症の診断の概念と必ずしも同じではないとの批判を忘れてはならない。
また、虚偽尺度が設定されていないので、作為的な回答を予防し、排除できないなどの制限もある。一般の臨床各科でこのテストを用いて、心身症患者の心因や性格傾向の判定を行うには、慎重な評価が必要である。