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コールドテスト

【読み】
こーるどてすと
【英語】
cold test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【目的】 冷刺激を歯面に加え、生ずる歯髄の反応を見る検査法である。
【結果・評価】 試験の結果、【1】歯髄死の場合にはまったく反応しない、【2】正常歯髄では数秒以内に疼痛が起こり、刺激を取り去ると数秒で疼痛が消退する、【3】慢性歯髄炎では反応が遅くなる、【4】歯髄充血や急性歯髄炎では冷刺激を加えて短時間に疼痛が生ずる、【5】冷刺激を除去しても疼痛が数分間持続する場合には、化膿性歯髄炎など非回復性の歯髄炎に陥っていると考えられる。
 金属が充填されている場合には、歯質より熱伝導率の小さい金属面上に置いた方が歯髄の反応が顕著に現れる。
 象牙歯髄境が26.4℃に冷却されると疼痛が発生するといわれている。冷刺激としてアイススティック、ドライアイス、エチルクロライド、4℃の冷水などがある。