骨髄穿刺
- 【読み】
- こつずいせんし
- 【英語】
- bone-marrow puncture
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】胸骨穿刺
【定義】造血器である骨髄の血液を検査するため、胸骨あるいは腸骨に穿刺を行うこと。
【意義・目的・適応】骨髄像の検査は諸種の血液疾患、特に悪性貧血、再生不良性貧血、顆粒細胞減少症、白血病、骨髄腫、悪性腫瘍の骨髄転移などの診断に利用価値が高い。
【検査法】
1)仰臥位とし第1、第3助間の高さで胸骨を選び消毒を行う。
2)骨膜まで局所麻酔を行い穿刺する。
3)回転を与えながら骨髄穿刺針を骨髄まで刺入する。
4)マンドリンを抜き5mlの注射器を接合し、すみやかに吸引し、骨髄液を0.2mlとる。
5)吸引した骨髄液から塗抹標本を作る。
【正常値】
有核細胞数算定:5~20万
骨髄巨核数の増減、100倍視野で2~7個、M:E 比すなわち顆粒球系と赤芽球系は3:1
【結果・評価】胸骨穿刺による従来の方法と米国式骨髄穿刺法では、後者のほうが患者に与える苦痛が少なく、末梢血の混入も少ない。